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ごあいさつ
はじめまして。院長の川村孝治です。
私は京都で生まれ育ち、医師として大阪や兵庫の病院で小児科診療に携わった後、2023年8月に阪急桂駅直結のミュー阪急桂で、小児科・アレルギー科かわむらクリニックを開院しました。子どもの頃から親しんできた京都で、赤ちゃんから大人まで、アレルギーに悩む方の診療に携われることを誇りに思っています。
小児科医として診療を続ける中で、アレルギーはお子様本人だけでなく、ご家族の毎日の生活にも大きく関わる病気だと感じてきました。食物アレルギーでは「何を食べさせていいのか分からない」、喘息では「この咳は大丈夫なのか不安」、アトピー性皮膚炎では「薬を使い続けていいのか心配」など、診察室で伺うお悩みは一人ひとり異なります。だからこそ、検査結果だけを見るのではなく、実際の症状や生活の中で困っていることを丁寧に伺うことを大切にしています。
アレルギー診療では、ただ原因を調べるだけではなく、その結果をどのように日常生活につなげていくかが重要です。食物アレルギーであれば、必要以上に食べ物を避けすぎず、安全に食べられる範囲を確認しながら進めること。喘息であれば、症状が出ているときだけでなく、普段の呼吸の状態や咳の出方を見ながら治療を考えること。アトピー性皮膚炎であれば、肌の状態を整え、かゆみや不安を少しずつ軽くしていくこと。どの診療でも、患者さまやご家族が納得して治療に向き合えるよう、分かりやすくお伝えすることを心がけています。
当院では、日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医として、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、じんましんなど、幅広いアレルギーのご相談に対応しています。お子様のアレルギーはもちろん、大人になってから出てきた鼻炎や長引く咳、じんましんなどもご相談いただけます。
「こんなことで受診していいのかな」と迷う症状でも、まずはお話を聞かせてください。アレルギーは、症状の出方や生活への影響が人によって異なります。患者さま一人ひとりの不安に寄り添いながら、今必要な検査や治療、日常生活で気をつけることを一緒に整理していきたいと考えています。
阪急桂駅直結の通いやすい場所で、地域の皆さまがアレルギーについて安心して相談できるクリニックを目指し、これからも一つひとつの診療に真摯に向き合ってまいります。
院長 川村孝治(かわむらこうじ)
経 歴
京都市に生まれ、私立ノートルダム学院小学校、京都市立下鴨中学校、洛星高等学校を卒業
- 2009年3月兵庫医科大学医学部医学科 卒業
- 2009年4月恩賜財団大阪府済生会泉尾病院
- 2011年4月市立伊丹病院
- 2013年4月大阪大学医学部附属病院
- 2014年4月市立伊丹病院 アレルギー外来を担当
- 2023年8月小児科・アレルギー科 かわむらクリニック 開設
資格・所属学会
【資格】
- 日本小児科学会 専門医
- 日本アレルギー学会 専門医
- エピペン処方医
- ネフィー処方医
- 舌下免疫療法 受講修了医師
【所属学会】
- 日本小児科学会
- 日本アレルギー学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 食物アレルギー研究会
ドクターズインタビュー
京都市西京区、阪急桂駅直結のミュー阪急桂3階にある「小児科・アレルギー科かわむらクリニック」は、2023年に開院しました。小児科・アレルギー科を中心に、赤ちゃんから大人まで、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など幅広いアレルギー疾患に対応しています。
院長の川村孝治(かわむらこうじ)先生は、日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、子どもと保護者の不安に向き合いながら診療を行っています。今回は、小児科医を目指したきっかけ、アレルギー診療で大切にしていること、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎への向き合い方について、お話を伺いました。

子どもと話しながら診療できる小児科に、自然と惹かれていった

医師を目指されたきっかけを教えてください。
父が医師だったので、その影響は大きかったのだと思います。自分ではあまり強く意識していたわけではないのですが、振り返ってみると、やはり父の背中を見て育った部分はあるのでしょうね。
父は60歳を過ぎてから開業し、看取りの医療にも関わっていました。患者さんから連絡があれば、休日や夜中でも駆けつけるような人でした。そういう姿を日常の中で見ていたので、医師という仕事が身近にあったのだと思います。
小児科については、医学部に入る前から「医師になるなら小児科がいい」と思っていました。子どもが好きですし、子どもと遊んだり話したりしながら、病気でしんどい思いをしている子が元気になっていく。その姿を見られるのは、すごくいい仕事だなと思っていました。

食べられるようになる、笑顔が増える。そこにアレルギー診療のやりがいがある

小児アレルギーに力を入れようと思ったきっかけはありますか。
小児科医になってから、食物アレルギーや喘息のお子様を診る機会はとても多かったです。最初はしんどそうに来られても、きちんと治療を続けることで元気になり、食べられるものが増えますね。
食物アレルギーで「もうこの食べ物は一生食べられないのでしょうか」と不安そうに来られるご家族がいます。そこから少しずつ診療を重ねて、食べられる量を確認しながら進めていくと、最終的に普通に食べられるようになることもあります。
それはお子様にとっても、ご家族にとっても大きな変化です。おやつや外食、給食など、食べることは日常生活に直結しています。食べられるものが増えると、生活の中の心配も少しずつ減っていく。そういう場面に関われることに、アレルギー診療のやりがいを感じています。

専門用語よりも、「家でどうすればいいか」まで伝える

アレルギー診療で、保護者の方と接するときに大切にしていることはありますか。
一番大切なのは、わかりやすく説明することです。
医師が専門用語を使って説明しても、それがご家族に伝わっていなければ意味がありません。自分ではわかりやすく話しているつもりでも、あとから看護師がフォローすると、こちらの意図と違う受け取り方をされていることもあります。そういうときは、まだまだ説明が足りなかったなと反省します。
アレルギーの診療は、家での対応がとても大切です。食物アレルギーであれば、何をどのくらい食べるのか。アトピー性皮膚炎であれば、薬をどの量で、どの範囲に、どれくらい続けるのか。喘息であれば、吸入がきちんとできているか。診察室で説明して終わりではなく、家に帰ってから迷わず続けられるところまで伝える必要があります。
だからこそ、医師だけでなく看護師からも改めて説明するようにしています。診察中に言いきれなかったことや、保護者の方が不安に思っていそうなところを、スタッフがもう一度確認してくれる。チームで支えることも、当院のアレルギー診療では大切にしています。

子どもが泣いても大丈夫。必要な診察を行うための心がけ

小さなお子様を診察するときに意識していることはありますか。
子どもは、病院に来るだけで緊張することがあります。診察室に入った瞬間に泣いてしまう子もいますし、一度泣き出すと、なかなか止まらないこともあります。
そういうときに、無理に落ち着かせようとしても難しいことがあります。お母さんやお父さんに抱っこしてもらったまま診たり、看護師と一緒に声をかけたりしながら、最低限必要な診察ができるようにしています。
子どもにとって、診察は何をされるかわからない怖い時間になりがちです。だから、できるだけ目線を合わせて、声をかけながら進めるようにしています。たとえ小さな子でも、ひとりの患者さんとして向き合うことは大切にしたいですね。

検査の数値だけで、食物アレルギーとは決めつけない

食物アレルギーの診療で、特に伝えたいことはありますか。
「アレルギー検査をすれば、食物アレルギーかどうかが全部わかる」と思われている方は多いです。実際には血液検査や皮膚検査だけで食物アレルギーを診断することはできません。
検査で陽性が出ても、普通に食べられる方はいます。反対に、検査で陰性でも、実際に食べると症状が出る方もいます。だから、検査はあくまで診断の補助です。
大切なのは、何を、どのくらいの量、どんな形で食べたのか。食べて何分後に、どんな症状が出たのか。症状はどれくらい続いたのか。こうした情報を丁寧に確認することです。
アレルギー診療では、問診がとても重要です。受診される際には、症状が出たときの写真や、食べたもののパッケージ、食べた時間、量、調理方法などがわかるメモがあると、診断の助けになります。

「怖いから全部やめる」ではなく、安全に食べられる範囲を探していく

食物アレルギーでは、どのように治療を進めていくのでしょうか。
食物アレルギーの診療で大事なのは、必要以上に除去しすぎないことです。
もちろん、症状が出るものを自己判断で食べるのは危険です。ただ、怖いからといってずっと完全に避けていると、食べられるようになる機会を失ってしまうことがあります。
今の食物アレルギー診療では、「正しい診断に基づいて、必要最小限の除去をする」という考え方が基本です。どのくらいの量なら症状なく食べられるのかを確認し、その範囲の中で少しずつ続けていくことが大切です。
そのために行うのが、食物経口負荷試験です。実際に原因と考えられる食べ物を少量から食べて、症状が出るかどうか、安全に食べられる量はどのくらいかを確認します。
当院では、食物経口負荷試験のための専用のお部屋を用意しています。ソファーで過ごしていただきながら、できるだけリラックスして検査を受けられる環境にしています。もちろん、アレルギー症状が出るリスクのある検査ですので、医師の管理のもとで慎重に行います。
保護者の方にとっても、「この量なら症状なく食べられた」という確認ができると、家で進めるときの安心につながります。

アトピー性皮膚炎は、早めに正しい治療へつなげることが大切

アトピー性皮膚炎では、どのような相談が多いですか。
「この湿疹は治りますか」「ステロイドは使い続けて大丈夫ですか」といった相談は多いです。特にステロイドに対して不安を持っている方は少なくありません。
ステロイドなどの外用薬は、「怖いから少なめに塗る」「よくなったからすぐにやめる」といった使い方をすると、炎症が十分に落ち着かず、かゆみや湿疹を繰り返してしまうことがあります。そのため、処方された薬は、医師から説明された量・回数・期間を守って使うことが大切です。
まずは皮膚の炎症をきちんと抑え、よい状態を保ちながら、必要に応じて少しずつ薬の使い方を調整していきます。最初に「どのくらいの期間使う見込みか」「どのように減らしていくか」を説明しておくことで、ご家族の不安も少し軽くなると思います。
アトピー性皮膚炎は、軽い赤みやかゆみから始まって、掻き壊しをきっかけに悪化していくことがあります。「そのうち治るかな」と様子を見ているうちに、広がってしまうこともあります。少しでも気になる湿疹やかゆみがあれば、お早めに相談していただければと思います。

喘息や鼻炎は、日常の中にサインが隠れている

喘息やアレルギー性鼻炎で、受診の目安になる症状はありますか。
喘息でわかりやすいのは、運動したあとに咳だけが長く残る場合です。走った直後に息が上がるのは自然なことですが、息切れが落ち着いたあとも咳が続く場合は注意が必要です。
大笑いしたあと、大泣きしたあとに咳が残る場合も、喘息のサインのことがあります。また、明け方に咳で起きるというのも、喘息でよく見られる症状です。
アレルギー性鼻炎では、決まった季節に鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみが出るかどうかが一つの目安になります。花粉症の場合は季節性がありますし、ダニやほこりが原因の場合は一年を通して症状が続くこともあります。
掃除をしたとき、教室の掃除でほこりが舞ったときなどに、鼻水やくしゃみが出る場合もあります。日常の中で「毎回同じような場面で症状が出る」と気づいたら、相談していただくとよいと思います。

最近増えている、消化管アレルギーにも注意を

最近、増えているアレルギーの相談はありますか。
近年、消化管アレルギーの相談が増えている印象があります。特に乳児期、離乳食の時期に見られることが多く、卵黄がきっかけになるケースがあります。
一般的な食物アレルギーは、食べてから2時間以内に蕁麻疹やかゆみ、咳、腹痛などが出ることが多いです。一方で、消化管アレルギーは、食べてから3〜4時間ほど経ってから、急に嘔吐を繰り返すような形で出ることがあります。皮膚症状が出ず、吐くだけというケースもあります。
最初は胃腸炎のように見えることもあります。ただ、同じ食べ物を食べたあとに繰り返し嘔吐する場合は、消化管アレルギーの可能性も考えます。
このタイプは血液検査でわかりにくいことが多く、診断には経過の確認がとても重要です。食べたもの、時間、嘔吐が始まったタイミングなどを記録しておいていただけると、診療の大きな手がかりになります。

アレルギー専門医として、正しい医療をわかりやすく届けたい

クリニックの強みを教えてください。
一つは、アレルギー専門医として診療していることです。アレルギー科を掲げているクリニックは多いですが、アレルギー専門医として診療している医師はまだ限られています。
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎などは、どれも長く付き合っていくことが多い病気です。だからこそ、正しい診断と、続けられる治療が大切です。
もう一つは、医師だけでなくスタッフも含めて、アレルギー診療を支えられる体制を作っていることです。看護師の中にはアレルギーに関する専門資格を持つスタッフもいますし、さらに小児アレルギーに関する資格取得に向けて準備しているスタッフもいます。
診察室で医師が話した内容を、看護師がもう一度かみ砕いて説明することもあります。保護者の方が家に帰ってから困らないように、チームで支えていきたいと考えています。

アレルギーがあっても自分らしく過ごせる毎日へ

最後に、受診を検討している方へメッセージをお願いします。
アレルギーの診療で大切なのは、ただ症状を抑えることだけではないと思っています。
食物アレルギーであれば、「何を食べてはいけないか」だけを見るのではなく、「どうすれば安全に食べられるものを増やしていけるか」を考えることが大切です。アトピー性皮膚炎であれば、かゆみで眠れない、掻き壊してしまう、服が当たるだけで気になるといった毎日の困りごとを、少しずつ減らしていくことが目標になります。喘息や鼻炎も、走る、遊ぶ、眠る、仕事や学校に行くといった日常生活に関わってきます。
小さなお子様にとっても、大人の方にとっても、食べることや出かけること、体を動かすことは、本来もっと自然に楽しめるものであってほしいと思っています。家族と同じ食卓を囲むこと、友達と同じものを食べること、季節の変わり目もできるだけ快適に過ごすこと。そうした日常を、アレルギーのために必要以上にあきらめてしまうのは、やはりもったいないですよね。
だからこそ、検査の数字だけで決めつけたり、不安だからといって必要以上に避けたりするのではなく、その方にとって何が必要で、どこまでなら安全に進められるのかを一緒に考えていきたいです。
「このくらいで受診していいのかな」と迷うこともあると思います。でも、少しでも変だな、不安だなと思うことがあれば、気軽に相談してください。一度診ておくことで、その方の体質や症状の出方がわかり、次にどう対応すればよいかを考えやすくなります。
アレルギーがあるからといって、毎日を必要以上に狭めてしまうのではなく、正しく知って、必要な治療を続けながら、できることを少しずつ増やしていく。そんな診療をしていきたいと思っています。心配なことがあれば、どうぞご相談ください。
