咳 と 喘息(気管支喘息)の見分け方

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咳が続くとき、風邪だけではないことがあります

咳が続くとき、風邪だけではないことがあります

咳は、風邪や一時的な刺激でも出る身近な症状です。そのため、「そのうち治るだろう」と様子を見ることも多いと思います。ただ、風邪の症状が落ち着いた後も咳だけが長く続く、夜中や明け方に咳が出る、運動後に咳き込むといった場合は、気管支喘息が関係していることがあります。
気管支喘息は、空気の通り道である気道に炎症が起こり、刺激に敏感になっている状態です。ほこり、ダニ、花粉、冷たい空気、煙、運動、風邪などをきっかけに気道が狭くなり、咳や息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューとした呼吸音が出ることがあります。喘息の症状は、夜間や早朝に出やすいことがあります。

咳と喘息の違い

症状の出方 一時的な咳で多い特徴 喘息が疑われる咳の特徴
咳が出る期間 風邪などに伴い、数日から1〜2週間ほどで落ち着くことがあります 咳が長引く、または繰り返すことがあります
咳が出る時間帯 日中も夜も大きな差がないことがあります 夜間や明け方に咳が強くなることがあります
咳のきっかけ 風邪、のどの乾燥、一時的な刺激など 運動、冷たい空気、ほこり、花粉、風邪の後などで出やすくなります
呼吸の様子 咳だけで、呼吸音の変化は少ないことがあります ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音や息苦しさを伴うことがあります
生活への影響 徐々に普段通りに戻ることが多いです 眠れない、運動後につらい、遊びや仕事に影響することがあります

※表は左右にスクロールして確認することができます。

咳が長引くからといって、すべてが喘息というわけではありません。鼻炎、副鼻腔炎、感染症、胃酸の逆流などが関係することもあります。大切なのは、咳がいつ出るのか、どのくらい続いているのか、どのような場面で悪化するのかを確認することです。

喘息が疑われやすい咳の出方

喘息が疑われる咳の出方には、以下のようなものがあります。

夜間や明け方に咳が出る

寝ている間や明け方に咳で目が覚める場合、気道が敏感になっている可能性があります。喘息では、夜間から早朝にかけて症状が悪化しやすいことがあります。
日中は元気に見えても、夜になると咳き込む、朝方に咳が続く、咳で眠りが浅くなる場合は、咳の時間帯を記録しておくと診療の参考になります。

運動後や走った後に咳が残る

運動後や走った後に咳が残る

走った後や遊んだ後に、息切れが落ち着いても咳だけが長く残る場合は、喘息が関係していることがあります。お子様では、走った後に咳き込む、大笑いした後や大泣きした後に咳が残る、といった形で気づくこともあります。
運動の後に咳が出るからといって、すぐに運動を避ける必要があるとは限りません。どのくらいの運動で咳が出るのか、咳がどのくらい続くのかを確認し、必要な対応を考えることが大切です。

ゼーゼー・ヒューヒューする音がある

呼吸をするときにゼーゼー、ヒューヒューという音がする場合は、気道が狭くなっている可能性があります。喘息では、このような呼吸音が診断の手がかりになることがあります。
ただし、小さなお子様では呼吸音が分かりにくいこともあります。胸や肩を大きく動かして息をしている、咳き込んで話しにくい、いつもより元気がないといった様子も合わせて見てあげることが大切です。

咳だけが続く「咳喘息」のこともあります

喘息というと、ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音や強い息苦しさを想像される方が多いかもしれません。しかし、咳だけが長く続く咳喘息という状態もあります。咳喘息では、喘鳴や呼吸困難が目立たず、慢性的な咳が主な症状になることがあります。
風邪の後に咳だけが残る、季節の変わり目に咳が続く、夜や明け方に咳が出る場合は、咳喘息を含めて確認することがあります。咳が続いている期間や、咳が出るきっかけを整理しておくと、診療につながりやすくなります。

大人になってから発症する喘息

子どもの頃に喘息がなかった方でも、大人になってから喘息を発症することがあります。風邪の後に咳だけが長引く、夜間や明け方に咳が出る、階段や運動の後に息苦しくなる場合は、成人の喘息が関係していることがあります。
大人の喘息は、花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルギーのほか、感染症、気温差、疲れ、ストレス、煙や強いにおいなどがきっかけになることもあります。「風邪が長引いているだけ」と思っていても咳を繰り返す場合は、お早めにご相談ください。

お子様の咳で見てほしいポイント

お子様の咳で見てほしいポイント

お子様は、息苦しさや胸の違和感を言葉で伝えることが難しいことがあります。「苦しい」と言わなくても、眠りが浅い、遊びを途中でやめる、食欲が落ちる、機嫌が悪いといった様子がサインになることがあります。

次のような様子がある場合は、咳の経過を確認してみてください。

  • 夜中や明け方に咳で起きる
  • 走った後や遊んだ後に咳が続く
  • 大笑いした後や大泣きした後に咳き込む
  • 風邪のたびに咳だけが長引く
  • ゼーゼー・ヒューヒューする音がある
  • 咳で眠りが浅くなる
  • 運動や遊びを途中でやめたがる
  • 咳き込んで吐いてしまうことがある

一度の咳だけで判断するのではなく、同じような咳を繰り返しているかを見ることが大切です。

受診時に伝えていただきたいこと

咳は診察時に出ていないこともあります。受診前に、分かる範囲で次の内容を整理しておくと、咳の原因を考えやすくなります。

  • 咳が始まった時期
  • 咳が出やすい時間帯
  • 夜間や明け方に咳があるか
  • 運動後や外遊びの後に咳が出るか
  • 風邪の後に咳が長引いているか
  • ゼーゼー・ヒューヒューする音があるか
  • 鼻水、鼻づまり、のどの違和感があるか
  • ご家族に喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎があるか

咳が出ている様子を動画で残しておくと、診察時に状態を確認しやすい場合があります。夜間や運動後など、診察室では再現しにくい咳がある場合は、無理のない範囲で記録しておいてください。

強い息苦しさがある場合は早めの対応を

咳が続いていても元気に過ごせている場合もありますが、息苦しさが強い、肩で息をしている、顔色が悪い、会話がしづらい、ぐったりしている場合は、早めに医療機関へご相談ください。お子様の場合は、呼吸の様子や表情、眠れているかも大切な目安になります。

京都市西京区・桂駅周辺で長引く咳や喘息のご相談は小児科・アレルギー科かわむらクリニックへ

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阪急桂駅直結の小児科・アレルギー科かわむらクリニックでは、赤ちゃんから大人まで、長引く咳や気管支喘息のご相談に対応しています。夜間や明け方の咳、運動後の咳、風邪の後に続く咳、ゼーゼーする呼吸など、気になる症状がある方はご相談ください。

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執筆者
医療法人青仁会小児科・アレルギー科かわむらクリニック

川村孝治(かわむらこうじ)Koji Kawamura

  • 2009年3月兵庫医科大学医学部医学科 卒業
  • 2009年4月恩賜財団大阪府済生会泉尾病院
  • 2011年4月市立伊丹病院
  • 2013年4月大阪大学医学部附属病院
  • 2014年4月市立伊丹病院 アレルギー外来を担当
  • 2023年8月医療法人青仁会小児科・アレルギー科 かわむらクリニック 開設

資格・所属学会

【資格】

  • 日本小児科学会 専門医
  • 日本アレルギー学会 専門医
  • エピペン処方医
  • ネフィー処方医
  • 舌下免疫療法 受講修了医師

【所属学会】

  • 日本小児科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本小児臨床アレルギー学会
  • 食物アレルギー研究会

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